橋下大阪市長が構想していた、大阪都構想は白紙になりましたね。
住民投票で反対派が賛成派を上回り、わずかな差で、大阪都構想が敗北したそうです。
私は、大阪都構想は面白い発想だと思いました。
確かに行政の仕事は重なるところが多く、それならば、区が独立した行政機関になって、都の仕事としてやれば良いということですね。大阪の東京化です。
「都」になれば、都知事の考えがストレートに反映されるでしょうから、もしも大阪都になったのであれば、橋下氏の考える理想的な都市が出来たでしょうに、大阪はもったいない選択をしましたね。
東京一極集中の是正
日本は現在、東京一極集中で、東京にかなう都市はありません。
人の集中
そして、国土の2パーセントの土地に、人口の約10パーセントの人が住んでいるというアンバランス。
しかし、東京にしかない良さもあります。優秀な人材は地方から東京に向かうので、ますます東京が良い街になっていきます。
資金の集中
お金もそうです。お金持ちは、お金を使う人がたくさんいるところに、お金を投資します。東京はどんどん開発が進みますが、それを十分回収することが出来るのです。
東京はますます巨大化し、地方が生き残るのはダウンサイジング化して、コンパクトシティにするしかなさそうです。
情報の集中
情報の発信も東京から。
インターネットの世界では
「まだ東京で消耗しているの」
と刺激的なタイトルでブログを書いているイケダハヤトさんのような方もお見えですが、少数派です。
ブロガーさんの多くや、ネットサイトの多くは東京に住む人達が作っていますよね。
お金や優秀な人材が東京以外の場所に流れていく実験ができなくなってしまいました。
日本第二の都市
大阪には大阪都になって、東京に匹敵する都市になって欲しかったですね。
そうすると、その間にある名古屋はますます埋没してしまうかもしれませんけど。
名古屋にも「グレーター・ナゴヤ(大名古屋)経済圏構想」というモノがあったのですが、最近はトンと聞きません。名古屋の構想も、おそらく、橋下市長の影響があってのことでしょう。
コップの中の嵐?
それにしても、革新政党はともかく、なぜ自由民主党まで反対に回ったのでしょうか。
地方議会の席取り合戦ということでしょうか。
強権的とも言われた橋下市政の終焉でしょうか。
まとめ
大阪から日本を変えるという試みは頓挫してしまったのでしょうか。
残念でなりません。
橋下徹大阪市長が政界を引退した後、日本を変えていくのは一体誰でしょうか?